ミモリアル

スーパー・ストロング・メルヘン・マシン

【ボイメン】23/04/15 東海3県ツアー三重

リバイバル3公演、終わってみれば「過去」をなぞりながら全く新しい「今」を見せ、「未来」へ向かうためのトランジットのようなツアーとなった。
その最初の行先が羽田なんだ。

 

2023.04.15.sat @柿安シティホール

BOYS AND MEN東海3県ツアー 2023 -超地元 大バンザイ!!!!!!-

f:id:mimomimorial:20230428090537j:image

リハ絶対見ない民には活用できなかった良番です

 

 

当日は朝から晩まで一日中雨。
最寄りのアピタとホールを往復する1日となった。
早起きして頑張って巻いた髪は、湿気にやられてウエーブがきれいさっぱり取れてしまった。
「梅雨の時期でも巻き髪をキープしてくれますよ」
と言ってロックオイルを勧めてくれたRefaのお姉さん、見てる~~!??

 

事前特典会の衣装はコンシェルジュ
告知が出た当初は
「このコンシェルジュは本当にあのコンシェルジュなのか?それともなんでもないタキシードをコンシェルジュ呼ばわりしているだけなのか?それとも本当にコンシェルジュなのか?」
と散々疑ったけど、本当にあの、「日曜なもんで」のコンシェルジュだった。
まさかこの衣装が生きていようとは。
(本田さんの体操衣装を失くした前科伝説を持つ会社の備品管理能力への信頼)

あの当時は「衣装!」って感じで、あれはあれで可愛かったけど、28歳9ヶ月の吉原くんには自然と似合っていて、ああ、タキシードが似合う素敵な男性になられたんだな、と感慨深くなった。

 

アピタでしっかり食事をとったあと、終演後特典会の物販を済ませ、開場までの時間をホール併設の喫茶店で過ごした。
茶店からホールへ入場するには一度外へ出て、別の入り口からホールへ入る必要があった。
友人ともども折り畳み傘だったため、入り口までの短い道中で傘を出すか迷っていたら、通りがかりの親切な方が傘に入れてくださった。
誰推しなのかもわからないほど短い時間の出来事だった。本当に助かりました。ありがとうございました。
最近のボイメンファミリー、人に親切にすることに躊躇のない人が多くて、温かいな。


今日の席は上手端。S席が取れず、A席で攻めてみた。
かなり横からのアングルになるし、人の頭で下手端は潰れてしまうけど、ステージとの距離は随分近い。

 

開演前には、エリア研究生2期生の皆さんによるオープニングアクト。最近よくシアターでもオープニングアクトを務めてくれているので、なんとな~く顔と曲がわかるようになってきた。いつも見てたより、2人多い!人文字で「MIE」を作った時点で全部持って行った。
脱線になるけど、我々は未だにボイメンのことを「一期」と呼ぶことがあけど、もしかして今後エリア2期生3期生が増えていくと、エリア初期が「一期」と呼ばれる日が来るんだろうか?

 

開演。

ナゴヤドームのセトリを、わたしはほとんど覚えていなかった。
買った円盤も一度も観ていない。
自分が体験したあの思い出を、別の視点で上書きしたくなかったから。
炎が出てわんわん泣いたこと、同じ時代を駆け抜けた友達と全力でうりゃおいを叫んだこと、吉原くんが時折泣きそうな顔をしていたこと、アリーナツアーの発表にメンバーもわたしたちもポカンとしてしまったこと。
ドームの思い出は熱くて眩しくて、だけど苦しくて寂しい。
そんな気持ちごと愛してる公演だった。

 

今回の三重はナゴヤドームリバイバルではありながら、全く新しいものになっていた。

ナゴヤドームといえば裸の桶ダンスだけど、今回の彼らは帆上げのインナーに法被を羽織る「温泉旅館若旦那スタイル」。大変安心した。そして絶妙に似合っている。
新喜劇なら本田さんが座長でこの格好で出てくるだろうし、田村さんなんて完全に家電量販店にいる。なぜだろうか、裸に桶よりしっくり来る。

 

ナゴヤドームの軸は「お祭り」だった。あの日も正しく「お祭り」をしていた。
だけど、あの頃を取り巻く状況、不安、いろいろなものがずっと背中にあった。
わたしたちにも、おそらく彼らにも。
彼らの不安を、わたしは感じ取ってしまっていた。


一方で今回の三重の「お祭り」感は強く、濃く、純度が高かった。
わたしは岐阜の商店街でお神輿を見たと、岐阜の日記で書いたと思う。
まさしく、あれだった。
柿安シティホールにボイメン神輿が来ていたんだ。
神輿が来て、一緒にわっしょいわっしょいと声を上げ、笑い合う空間だった。
ただ一緒に今を楽しんでいるんだ、と感じた。

久しぶりの声出し有りの大きなライブへの喜びが、どんな不安にも勝っていたのかもしれない。
わたしたちも、彼らも、ずっと待ち焦がれていたから。
少なくともわたしは、今、目の前に起こっている幸せに夢中だった。

 

セトリについては1曲1曲を取り上げて言及するつもりはないけれど、これだけは押さえておきたい箇所がひとつ。
Wanna be!とチョコプリの繋ぎのゆとりダンスである。

先述の通り、ナゴヤドームの円盤を観ていないので、当時にゆとりダンスがあったかどうかも記憶になく、完全に初見の新鮮な黄色い悲鳴を上げてしまった。
席の角度的に横からのアングルなので、おそらくMAX値を浴びたわけではないけれど、それでも威力は絶大だった。
ゆとりの見せ場はなんぼあってもいいです。本当、頼みます。
(後日、4.21ツアー感謝祭にて真正面から浴びることになる。感無量である)

 

前回の岐阜に引き続き、今回も辻本父の差し入れがイジられていて、ボイメンらしいアットホームさが良いなと思った。
今回のツアー、3県とも「身内感」が強いなと感じていて、地元でギュッと回るツアーだからこそ、この色が合っているなと感じた。
(対して羽田は、「よそゆき」「お披露目」的なものになるのではないかと予想している。勝負の日になりそう)

 

三重でも客降りがあった。
ファンの海の中を泳ぐボイメンを見るのが好きだ。
わたしの席からは、カメラにアピールする勇翔さん、幼い子らと戯れる本田さんが目撃できた。
同時刻で会場内のあちこちでいろんなことが起こっているので、あとで友達から「こんなことがあったよ」と聞くのもまた楽しみのひとつ。
これが配信では味わえない、現場の醍醐味。

 

千秋楽である今回はダブルアンコールが起こった。
本当に何も用意していなかったメンバーは、挨拶だけするために再度出てきてくれた。
6人並んで手を繋いでお辞儀する姿を見て、ギュッとしてしまったな、と改めて感じた。
長年彼らの円陣を見てきて、その円が小さくなるにつれ、互いに身を寄せ合って守り合う力が強くなったと思う。
今の彼らが、ボイメンを、わたしたちを守ってくれている。


どんな曲をやるかとか、どんな構成でどんな演出をやるかとか、この3公演の肝はそこじゃなかった。
どんな気持ちにさせてもらえるか、だった。
ツアー中、たくさんの思い出を懐かしみ、成長した今に何度も胸を打たれた。
優しく温かい気持ちにさせてもらえて、本当に幸せだった。
これまで一緒に歩いて来れたのがうれしい。
これからも一緒に歩いて行けるのがうれしい。

 

ところで、終演後に特典会列に並んでいる間、場内でBGMとして流れているボイメンの曲を聴いてハッと気づいたことがある。

 

サンバver.三重、やってなくない……?

 

 

おまけ

f:id:mimomimorial:20230428165355j:image
イタリアントマトは、熱田イオン時代に友達と仲良くなった思い出の場所でもある。
その友達と今回も参戦したんだから、そんなところもリバイバルになった三重だった。