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7/29-8/4 ページめくりポカン症、舞台ゆめくろ、CLAMP展

今週は観劇と美術展鑑賞のために東京へお出かけした。

1日に予定を詰め込み、日帰りで名古屋へ戻ってきた。歩き疲れて足はもうへぼへぼだった。

以下、今週の日記。


2024.07.29.mon

◆暑すぎる。昼過ぎに外出の用があり、できるだけピーク時を避けたつもりだが地獄のような暑さだった。マイクラのネザーはこんな場所だろうな、と思った。風はあるが熱風。ちっとも涼しさを与えてくれず、ただ日傘を裏返そうとするだけだった。

◆G1、福岡。おザックの連勝が止まってしまった。でも諦めてない、全勝じゃなくてもおザックは優勝できる!一方で、EVILさんの連勝は止まらず、絶好調。止まらないでくれ!

◆栄第七学園。勇翔さんが大喜利を真っ当に勝ち抜いてスタジオに登場。この人ほんとに卒業したんか?百歩譲って卒業はしてたとして本当に退所してんのか???
しかも、今回持ってきた告知の舞台は既に完売しており、必死に大喜利を勝ち上がる必要はない。この人は大喜利をするために来たんだ。大喜利モンスター!

CBCラジオ夏まつりの話題になり、三隅さんが「ボイメンさんがリハからすごく良くて、音響さんに『ばっちりです!』と言って捌けていったのがグッときちゃいました」と言っていた。本田さん曰く「ほんとにばっちりだったのよ」とのこと。昨今のボイメンは振りを揃えることをしないらしい。平松先生は「最初に振り入れして、あとは放し飼いです」と言っていた。これが彼らの味だと、わたしもわかっている。本田さんが「今のおれたちは1人1人がスタァ、SM〇Pなの!」と言い出し、勇翔さんが「じゃあおれ森くんってこと?」と乗っかっていた。まさしくそうだよ。

2024.07.30.tue

◆今日は本当に、救急車のサイレンを聞くことが多かった。大通りで生活していると日常ではあるが、それでも多かった。

◆みくのしんさんが「オツベルと象」を読む記事を読んだ。

omocoro.jp

ゲラゲラ笑った。こんなに色鮮やかで表情豊かなオツベルと象を初めて知った。

記事内でも言及されているが、電子書籍は読めない・わからない言葉に出会ったらその場ですぐ辞書を引ける。わたしもこの機能を気に入っている。文字を大きくすることもできる。フォントを変えることも、紙の色を変えることもできる。画面を縦でも横でも持てる。電子書籍には電子書籍にしかできないことがある。そして電子書籍でしか本が読めない人間がいる。わたしのように。

みくのしんさんも言っていたが、本は大切に扱わなければならないのがストレスのひとつだと思う。読書を中断する際にしおりを挟まなければいけない。この何気ない動作が煩わしい。もっと言えば、わたしはページをめくるたびに集中力が削がれる。ページをめくって本を押さえる、という動作を挟むと、直前まで読んでいた内容が立ち消えてしまう。ページをめくると同時にポカン。なんといってもこのわたし、家の玄関を出て鍵をかけたあと、カラスに気を取られた一瞬で、鍵をかけたか忘れてしまうタイプなのだから。そういう人間にとっては、ページを勝手に覚えていてくれて、指先で軽く触るだけでページを送ってくれる電子書籍が救世主だった。

この「ページめくりポカン症」が影響するのは、小説など、前から順番に読んでいかないと成立しない本を読むときである。図鑑や雑誌など、見開きで完結するような本では問題は起こらない。あと辞書も問題ない。年明けに1冊、紙で小説を読むことに挑戦したが、あれはしんどかった。ページをめくればポカンだし、ページをどこからでも開けるので順番を無視して後ろを開きたくなってしまう。推理小説でそんなことをしてしまったら、文字通り一巻の終わり。

ちなみに、電子書籍と一口に言っても一長一短ある。読みたいページをガガーッと探すにはタブレット端末がよく、電子ペーパーであるkindle端末は向いていない。何時間も読むにはkindle端末がよく、タブレットは向いていない。

2024.07.31.wed

◆新スタミュミュの円盤が届いた。特典ディスクが5時間もあり、ビビる。本編映像の倍近い。軽率に見始めてよい分量ではないな、と思い、ひとまずケースに戻しておいた。盆休みなど、時間があるときに堪能しよう。

◆G1、山口。フィンレー選手の瞬発力が素晴らしい!
技を繰り出す速さ、走るときの足の速さ、反応の速さはもちろん、状況を把握して自分優位な展開に変えるまでが本当に速い。

2024.08.01.thu

◆今日は涼しい!(名古屋人の涼しいを信用してはならぬ)

◆ボイメンパーク。田村ソロ回。電波が悪くガビガビで、音声もところどころしか入らなかったが、タムさんの年上マウントが聞こえてきてニコニコした。タムさんの年上マウント大好き。

2024.08.02.fri

◆暑い。髪をまとめて団子にし、その中に保冷剤をブチ込んだ。夏を生きるための知恵。

◆31のポケモンコラボを食べに行った。

ピカチュウとホゲータのフルーツアイスと、店舗セレクトのほうじ茶ブリュレ。

◆今年のボイメンのディナーショーの詳細が出た。今年も宿泊プランがあるが、昨年の売りだったチャペル撮影特典の文言はなかった。代わりについた特典は、前方座席確約、特典会優先案内、ツーショ撮影券+1。し、渋い!

当ブログの不動の人気記事は昨年のディナーショーの日記である。はてなブログのアクセス解析では細かいことはわからないが、Googleからの流入が多いらしい。おそらくは「ディナーショーに行ってみたいけど、どんなもんだろうか」と検索して辿り着いているのだろう。果たして参考になれているのだろうか。ドリンク代が都度払いなこと、チャペル以外の撮影場所も映えであること、ゆとりコンビのディナーショーは最高だということだけわかってもらえればよい。

mimomimorial.hatenablog.com


2024.08.03.sat 舞台ゆめくろ/CLAMP展

◆舞台ゆめくろ@シアターH。

昨夜は眠りが浅かった。舞台の前日は眠れないことが多いかも。ホームで汗をだらだら流しながらホットコーヒーを買い、新幹線に乗り込んだ。

吉原くんに会いに行く。
マギの頃からずっと、観劇の前は「舞台の上にいるのは吉原くんじゃなくて役なんだよな」と落ち込んでしまう。 それはわたしにとっての「吉原くん」が「ライブやイベントでの彼」であることが多いからだと思う。舞台に立っているのは「吉原くん」ではないけど、吉原くんが何十日もかけて作り上げてきた役。「吉原くんの何十日間」に会える。それは大きな意味では「吉原くん」に会いに行くと言って間違いない。こんなシンプルなことに気づくまで、1年以上もかかってしまったや。

ネタバレ防止のために、感想は記事の一番下に折り畳むことにした。ここではひとまず、シアターHという劇場に対する感想を述べておく。

まず「前評判通りだ〜〜〜」となったのは客席の寒さ。寒い!後方の席(2階席の真下)にまで容赦なく冷気が押し寄せてきた。羽織りとブランケットが大活躍だった。席に座ったときは「そんなに寒くないかも」と思っていたけど、観劇中にちゃんと寒くなった。

次に見え方。わたしの席は後方上手ブロックだった。座席が千鳥配置で、かつ体が舞台中央へ向かうように設置されている。千鳥配置は助かるが、段差が低すぎるため、前の人の頭で舞台の一部が潰れてしまった。演者の足元が見えなくなる程度ではなく、人間がすっぽり入る大道具がまるまる見えなくなった。ステージが低いんだ。先日、同じような位置から観劇した名古屋市芸術創造センターは、同じくステージが低い劇場だがそんな不便はなかった。つまり忌むべきは傾斜の緩さ、段差の低さだろうな。

このへんの席でこの視界。

最後に立地。東京モノレールを利用し、大井競馬場前駅から向かった。駅を出たら大通りをまっすぐ歩いて横断歩道か歩道橋を渡る。近くにローソンがあったし、劇場の真隣にはウィラ大井というショッピングセンターがあった。ウィラ大井の連絡通路を渡った先には飲食店などもあった。炎天下にすぐ涼しい場所へ避難できるのは快適といえる。

◆劇場を出て、すぐに六本木へ向かった。今日のもうひとつの目的へ。

How deep is your love?

国立新美術館、CLAMP展。

CLAMP展。美術展のために県をまたぐのは初めてかもしれない。まあ現場と抱き合わせではあるのだが。このために前売り券も買って楽しみにしていた。

到着すると入場待機列は30分待ちだった。ここ数週、入場待機状況を確認できるサイトを観測している。夕方になると列が落ち着くのを知っていたので、引き潮を待つことにした。コラボメニューを展開しているカフェでお茶。

CLAMP展コラボケーキセット。

ケーキセットをいただいてカフェを出ると、列はすっかりなくなっていた。待ち時間0分。注意事項を聞いて入場し、音声ガイドを借りた。

入場してみると、壁に沿って人が団子になっていた。ぎちぎち。大盛況。人団子がガチガチに固まっている聖伝のカラー原画を抜けて、東京BABYLONのエリアへ行く。カラートーンでパキッと画面を引き締めたこの作風にずっとあこがれている。カードキャプターさくらのカラー原画の前はずっと人だかりができていた。みんなが通ってきた作品なんだな。

CLAMP学園3部作はケースに入って平置きで展示されていた。 子供のころキッズステーションでCLAMP学園探偵団のアニメにハマり、ブックオフで単行本を集めた。思い出深い作品。

撮影可能のモノクロ原画エリアに進むと、大好きなシーンがたくさん展示してあった。現在のわたしの価値観や考え方の祖といえる言葉がたくさんあり、CLAMP作品に育てられてきたんだな、と実感した。20面相の原画が多くてうれしかった。幼いわたしには詠心さんの言葉がわからなかったけど、今ならわかる。

『大好き』なだけでこんなにも『しあわせ』だし、それを余すことなく伝えたい。

モノクロ原画ではツバサが特に好きだった。力強くシンプルな線でダイナミックに描かれている。線だけで魅せる力がすごい。

黒ぴっぴと知世のシーンと、ファイのピューーがあり、うれしかった。

壁一面、銀のステッカーで埋められたエリアがあった。来場者が箱から1枚ずつステッカーを引き、壁に貼っていく企画らしい。ステッカーにはCLAMP作品に登場する「言葉」が書かれていた。「できるだけ高いところに貼ってください」とアナウンスされたが、もう手が届かないところまでびっしり貼られていた。こんなにもたくさんの人がここを訪れたんだな。

壁一面の銀。わたしが引いた言葉。

グッズ売り場でフィーバーしてしまった。

有料のショッパー。かっこいい。

◆東京駅でブルボンプチのポップアップストアが出ていた。

でかいくま。

◆よぼよぼの足を引きずって帰宅。そのまま風呂に駆け込んで、強いバブと共に湯船にどぼん。もうへぼへぼで、目を閉じたら意識を失いそうだった。吐きそうになりながらキレートレモンとヤクルトを胃に流し込んだ。

2024.08.04.sun

◆泥のように寝た。昨日のうちに必要な連絡をすべて済ませておいたおかげで、何も気にせず昼まで寝た。

◆スターダム浜松。fire tvのブラウザでスターダムワールドにログインできなくなり、急遽Youtubeで第一試合を観た。
フェネクスクイーンとして生まれ変わった上谷選手のビジュが良すぎて卒倒。足長ッ!!ビジュばかりを褒めるわけではないが、上谷選手の素材をここまでブーストできるとは。「あの天真爛漫な上谷さんにヒールは無理あるだろ…」と思っていたわたしの目は節穴だったらしい。まあ、そもそもわたしがヒール贔屓なところはあるが。

第一試合のあと、fire tvの再起動やらアプリのアンインストールやらを試し、無事にワールドにログイン。現状、テレビ画面でワールドを観るにはブラウザアプリしかない。この不便さえ除けば、スターダムワールドは最高のインフラになるのに。

◆G1愛知。元気だったら友達と現地参戦のつもりだったが、昨日のお出かけで足が使いものにならなくなったため断念。
後藤vs竹下が激アツだった。TAKESHITA選手は本人曰く「竹下幸之介として」臨み、今まで見せなかった表情が見せた。竹下選手は後藤選手に迫りに迫り、後藤選手の珠玉の名技をあれもこれも引き出した。

◆SNS用のアイコンを新しく描いた。前のアイコンを気に入っていたけど、自分の中で古くなってしまった。

新アイコン用イラスト。

舞台ゆめくろ感想(ネタバレ有)

以下、舞台ゆめくろの感想。

◆演出について
舞台上の装飾はシンプルなものだったが、プロジェクションマッピングによるエフェクトが物語を彩っていた。大きな正方形が舞台上に3つ。マジックショーで使われるような、人がすっぽり入る大きさの箱を使った演出がおもしろかった。キャスターで舞台上を右へ左へ移動させることができるし、その場で方向転換させることもできる。箱の内部にはめ込まれた板は回転扉のようにパタパタと回った。回転する板の一面が鏡のようになっており、客席が映される場面があった。えっこれ ゲームしてて画面が黒くなったときに自分の顔が映ってウッ…ってなるやつじゃ…と、思っていたら、意図的にわたしたちを映したものだった。

原作のアプリゲームには物語のキーとなる女の子の主人公がおり、それを客席の我々が担った。鏡に客席を映し、演者が客席に語り掛ける。わたしたちは舞台に上げられたのだ。とある人物の「合図をしたら手をかざして」という言葉を聞き流していたら、合図に合わせて客席から手が伸びた。あっわたしか!!!!と思ったときには遅かった。この舞台は体験型、没入型だったのか。わたしには主人公の自覚が足りなかった。無念。物語の途中で観客席を指し「こ~んなにも想ってくれる人がいて…」と言うセリフがあるのだが、こ~んなに(想いの程度)???こ~んなに(観客の人数)???と心の中で爆笑してしまった。笑うとこで合ってた?

「舞台」という表記だったが「ミュージカル」と表記して遜色ないほど歌い踊る場面が多い。円盤の特典に楽曲音源がつくくらい、劇中歌に注力している。だけど先述のとおり、客席のわたしたちを巻き込んで物語を展開していくスタイルは「体験型演劇」と呼んでもいい。

◆吉原くんについて
事前のインスタライブで「兼役で出番が多い」と言っており、告知済みの配役以外の役を知らずに行くのに不安があった。杞憂だった。わざわざ探す必要がなかった。彼は出ずっぱりだった。

ぶっちゃけて言ってしまうが、彼は今回、事前に発表されていたセブン役と、黒妖精のエヴァン役を兼ねた。「セブンならそんなに早く登場しないだろうし、キャッシュオンのときみたいに2幕直前合流もあり得るかもな~」と思っていたら、彼は1幕からがっつりエヴァン役で登場した。こんなもん逆詐欺だろ…コメダじゃねえんだぞ…。

やることが…やることが多い…!

しかも彼は約3時間の公演中に何度も2役を着替える。ほとんどの場面でどちらかの役で舞台上にいる。舞台上にいないときですら、録音された彼の声が会場に響いていた。声だけで誰のセリフかわかる、というのは強いなと感じた。しかも彼は兼役のため、他のキャラと混同させるわけにはいかない。声質だけで戦うことはできない。演じ分けが素晴らしかった。

彼が演じた2役には、彼がこれまでの旅路で得た姿が溶け込んでいた。知っている彼と、知らない彼。改めて、纏う空気感で舞台を支配する彼の力は素晴らしいな、と感じた。彼の役はいずれも言葉数が少なく、起こす行動も少ない。ゆらりと歩いているだけで舞台上の空気は変わり、彼の一挙手一投足に視線が集まった。

彼は存在感を自在に操り、静と動を演じた。舞台全体を支える役割に徹しているが、ひとたび主役に躍り出ればすべてを飲み込むほどの存在感を放った。普段の彼がボイメンでしていることと同じだな、と思った。自らがとてつもない光を放てる人であり、全体のために尽力する人。演劇もライブも、興行はすべてチームプレイ、団体競技である。