ミモリアル

スーパー・ストロング・メルヘン・マシン

【ボイメン】23/7/16 ディナーショー@岐阜グランドホテル

今年7月に岐阜グランドホテルで開催されたランチ&ディナーショー、ディナーの部に参加してきた。

昼夜2部制で、ランチは田村・辻本・本田、ディナーは平松・吉原の編成だった。
このディナーショーの編成を、吉原くんはTwitch配信時にオタクからのコメントで知ったのだけど、「そんな変則のディナーショーある?」と言っていた。こっちが聞きたい。「勇翔どこ行った?」こっちが聞きたい。

ともあれ、変則だからこそ平松吉原…ゆとりコンビのディナーショーが爆誕したのである。
長らくゆとりコンビのデュオを応援してきたわたしには、これ以上の贅沢はない。

告知が出た当時、わたしは真っ先に友達に連絡をし、一緒になって混乱していた。
長い付き合いの平松推しの友達。
お互い、このディナーショーを浴びるなら、こんなに適した相手はいないだろうな、と思っている。
「行く?」と言う確認はしなかった。「行く」前提で、「チャペル撮影会付きの宿泊プランが出たら1泊まる?」という確認だけした。わたしは二つ返事で「泊まる~」と返した。 後日、予想の通り、チャペルでのツーショット撮影が含まれた宿泊プランが発表され、迷いなく申し込みをした。

こうして、ぽんぽんぽん、と切符が手元に揃っていった。
こちらが拍子抜けするほど、ディナーショーへの道が開かれていた。
強く呼ばれている気がした。


当日 受付、チェックイン

ランチショー組は今頃もうホテルで受付をしているだろうな、という時間にわたしは髪を巻いていた。
器用ではないのにヘアメイクは自分でやりたい派なので、準備の時間がたっぷり要る。
夜の部で本当に有難かった。

ホテルまでの道のりは友達の車に乗せてもらった。
とんでもなく暑い日だった!道中にある「ただいまの気温」表示板を見るのが怖かった。

車中からの景色。夏!

ホテルに到着し、地下の駐車場からロビーへ上がると、そこはオタクで大混雑していた。
こんなに居るのか!とうれしくなった。
人の波をかき分け受付に向かうと、宿泊プラン組とディナーショーのみ組で受付が分かれており、すんなり受け付けしてもらえた。
ディナーショーのみ組の受付は大行列だった。
宿泊プラン組は受付時、メンバーカラーの紙製のリストバンドを配られた。物販時の目印だろうな。
そして、机に伏せられたカードを引いた。チャペル撮影会の整理番号券だった。

宿泊のチェックインも済ませ、鍵をもらって部屋に向かった。
もう物販も入場も始まっていた時間だったけど、荷物を置いて身支度を整えるくらいはできた。

食事

物販前の案内板。

物販を済ませ、会場へ入る。昔馴染みのスタッフさんがスーツ姿だったので、これもまた貴重だなと思った。

わたしたちのテーブルはS席の一番後ろの列だったらしい。またしんがりだ。ちなみに去年のディナーショーも同じ位置、座席位置まで同じだったので、「これ絶対縁あるじゃん…」と友達と顔を見合わせた。

岐阜グランドホテルさんのディナーは、出演するアーティストにちなんだメニューを提供してくれる。今回はメンバーカラーを意識してくれたらしい。

メニュー表。
食事はこんなかんじ。

ランチショー組のメニューもデザート以外は同じだったらしい。翌朝の朝食ビュッフェにそれらしいピンクのケーキが並んでいた。

この抹茶のケーキがメンカラ緑のイメージを担っていた。

ちなみに、食事中のドリンクは別料金で都度支払いだった。会場後方にドリンクを販売するテーブルがあり、瓶のオレンジジュースやジンジャーエール、アルコール類があった。

ディナーショー

ピアニストの方が美しいメロディー2で開演を知らせてくれた。
今回、ピアニストの方の生演奏でゆとりコンビの歌声が聴けるという、かつてない豪華なステージが実現した。

最初の曲は夢で終わらないで
初めて作ってもらった、ふたりの曲だ。
ふたりのステージの幕開けに、これほどふさわしい曲は無いと思った。
後述するわたしの気持ちとも重なり、一層ふさわしいと思えた。

平松さんの魔法の絨毯、吉原くんの366日とソロ歌唱が続いた。どちらも"らしい"選曲だな、と思った。仮にここに初見のお客さんがいても、すんなりイメージと結びつくだろうな。いわゆる解釈一致というやつである。

ふたりの闇が広がるは、WOWOW放送で1度、シアター公演で1度聴いたことがあり、そのときの歌唱より格段に"ミュージカル"になっていた。ミュージカル出演を経験した影響だろうか、吉原くんの歌声は太く重くまっすぐ、後方の席のわたしのもとまで飛んできた。

平松さんの灼熱ロマンスを"ディナーショー"のシチュエーションで体感できてよかった。ステージを降り客席を縫い、お客さんに手を差し伸べながら歌うその様子(他のお客さんはフゥ~~~!と盛り上げる)は、まごうことなき歌謡ショーだった!なんて楽しいんだろう!指笛が吹けたらきっと楽しいだろうな、とも思った。練習しようかな。


www.youtube.com

吉原くんのソロ歌唱はもちろんfiction。ありがたいことに、自分たちの卓の近くの扉からの登場だった。吉原推しにとっては定番のfictionも、平松推しに聴いてもらえる機会は貴重なので、聴いてもらえてうれしかった。


www.youtube.com

あなたに出逢えたことは客降りでハイタッチ曲となった。
「極力全員回るようにがんばるけど、『わたしのところに来なかった』って怒らないで!」と前置きをしていた。そのときは笑って済ませたけど、平松さんにこんなこと言わせないでくれ、と思った。
落ちサビを歌う吉原くんの背に向かって平松さんがケチャを打っており、時間がないこともわかっていつつ、エンタメに振ってしまう彼に脱帽。
この楽曲の4分という時間は短く、円卓の外周を添うようにダッシュして、次々にハイタッチしていく平松さんの姿に爆笑してしまった。

ひまわりの約束Storyをデュオで歌唱。この2曲も、ふたりの歴史の中で歌われてきた定番のカバー曲だった。今回のセトリはド真ん中のテッパン、王道をご用意していただけている。うれしい。


www.youtube.com


www.youtube.com

最後の一曲Candorは、わたしがふたりに夢を見始めた頃に、ふたりが歌っていた曲だった。
当時、平松さんの落ちサビを聴いて満足げに笑う吉原くんの姿を何度も見てきた。その笑顔は誇らしげで、「けんとの歌声、いいでしょ」なんて自慢されてる気分だった。
それが今回、平松さんが吉原くんを真ん中に立たせ歌わせることにより、逆転した。戸惑いながらも落ちサビを歌い上げる吉原くんの後ろで、平松さんは満足げに笑っていた。
平松さんがどこまで意図してこれを行ったのかは不明だけど、定点観測してきたわたしの目には、長い時間を超えたアンサーのように見えた。

ここで、わたしの大好きな大好きな、2014年秋のバラードライブの話をする。 ふたりの歌唱の前に友真さんが「あとは若いふたりに任せて」なんて言って、和ませてくれたのを覚えている。友真さんの優しさにわたしの口元が緩んだのは一瞬だけだった。ふたりが纏う空気は、ぴりりとしたままだったから。
あのときの空気を、わたしはずっと忘れられずにいる。あの日のふたりは、見えない手と手を手繰り寄せてやっとふたりで立っているようだった。

わたしがふたりに夢を見たのはあの日だった。
ガチガチに緊張して、まだそれぞれの歌声も溶け合わない未完成のデュオ。いつかこのふたりがとんでもないステージを見せてくれるんじゃないかって、見せてもらいたいって、そう思った。

あれから8年と半年。タキシードの似合う大人になった彼らは、堂々と自由に、笑顔で音を奏でていた。
それぞれに1人でステージに立ち戦った経験を糧に、成長した力を持ち寄って、より大きな力にして魅せてくれた。こんな景色を見たかったんだ。
わたしは今、あの日の未来にいる。

これが今の彼らなんだ。

今の彼らは「あれをしたいね、これをしたいね」と語ってくれるし、夢を夢のままで終わらせないだけの力を携えている。ふたりのZepp Nagoyaだって、遠い夢なんかじゃなく予定なんだ。頼もしいな。

終演時、涙目で友達を振り返ったら彼女も泣いていた。そりゃそうか。
話したいことが山ほどあったけど、間髪入れずにツーショの呼び出しが入ったので慌てて手荷物をまとめた。今日は泊まり。話す時間は十分にある。

通常撮影会

通常のツーショット撮影会は、チャペル近くの廊下…いわゆるホワイエで行われた。廊下といえどさすがはホテル、どこで撮っても映える。
吉原列は階段の前での撮影だった。
階段の近くには2人掛けの立派なソファがあり、吉原くんは
「(撮影)椅子?椅子あるよ、ねえ、椅子」
と、椅子に座って撮影したそうにしていた。スタッフさんに冷静に首を振られていた。

2020年1月ぶりの古ハートだった。


チャペル撮影会

チャペルでの撮影会は、平松→吉原の順、整理番号順にひとりずつチャペルへ入っての特典会だった。
この整理券はホテルに到着したときに宿泊プラン受付でランダムに引いたものだったけど、平松推しの友達と吉原推しのわたしは連番になった。いわゆる、鍵閉めと鍵開けを担うことになった。

整理番号券。目安の時間が書かれているがあくまで目安。時間通りには行かなかった。

特典会の待機中、花火が上がった。その場の窓からは建物に遮られて花火の上半分しか見えなかったけど、花が咲くたびに心が踊った。

呼び出しを待っていると、特典会を終えた平松さんがチャペルから出てきた。
「まさとを待っているんだね?まさとを待っているんだ!」
とオタクを見渡す彼は、瓶のオレンジジュースと栓抜きを持っていた。その姿がなんだかコミカルで良いな、と思った。
まもなく、わたしは呼ばれ、チャペルへと進んだ。

バージンロードを歩いていく先に吉原くんが背を向けて立っていた。
彼がこちらを振り返る姿はドラマのワンシーンみたいに綺麗で、物語の中にいるみたいな、夢うつつの気分だった。
彼は飾ってあった生花の花粉にやられたのか、撮影の前後に1回ずつクシャミをしており、それを見てわたしは爆笑していた。ムードも何もあったもんじゃなくて最高だった。この「決まらなさ」が良い。

ビジュ良すぎる。

チャペルの中が暑かった!足元に扇風機があったような気がする。
写真を見返すと、ドレスの裾がはためいている。

温泉、チェックアウト、あんぱん

チャペル撮影会を以て、当日のイベントの全行程を終えた。
わたしたち宿泊組はそのまま部屋に戻り、ドレスを解き、興奮冷めやらぬまま温泉へ向かった。終電を気にしなくていい上に、温泉にまで入れる。神現場認定!

温泉から上がって、自販機でハーゲンダッツを買った。
当たり前のように深夜2時まで喋っていたし、いくら話しても話し足りなかった。わたしは布団に入ってからもずっとずっと頭の中でディナーショーを再生し続けていた。夢みたいな時間を過ごしたなあ。ほとんど眠れず朝になり、サンバdeバケーションver.三重に叩き起こされた。

自販機で買ったハーゲンダッツと、宿泊部屋に飾ってあった提灯。

朝食ビュッフェで少し辛いカレーを食べ、あんぱんを買ってからホテルを発った。また来たいな。もちろんディナーショーで。

前夜にはオタクで混雑していたロビー。

岐阜グランドホテルの特製あんぱん。つぶあんぎっしり。

↓当日の日記はこちら

mimomimorial.hatenablog.com

mimomimorial.hatenablog.com


  1. この時点では宿泊プランの告知はなかったが、過去に同じ会場・同じ企画会社で行われた事例からおおよそ推測できた。
  2. のちのMCで判明することだけど、このオープニングは「なんかいい感じの弾いてください」というアバウトな注文に答えてくれてのものだったらしい。プロの力量、凄まじい。