ミモリアル

スーパー・ストロング・メルヘン・マシン

11/27-12/3 虫と激闘、積みロル、色インク、映画ゲゲゲの謎

相変わらず集中力が無く、感受性もカピカピだったが、映画を観に行ったことで快方へ向かっている気がする。

映画館はその上映時間中、わたしの行動を制限してくれるので強制的に映画に集中できる。しかも今回観たゲゲゲの謎は、104分59秒の中に読解のための情報をギュギュギュと押し込めていたので、集中を切らすことが許されなかった。良い没頭だった。

以下、今週の日記。


2023.11.27.mon

◆帰宅後、虫(アブのようなかんじだった)との激闘に1時間。どっと疲れた。
危害を加えて来ないうちは放っておいてもよかったのだけど、照明のカバーにコン!コン!コン!コン!と体当たりし続けていて迷惑だった。人ん家で暴れないでください。
我が家では殺虫剤を使わず、アルコール消毒噴霧で誘導し、出てきたところを仕留める(あるいは追い出す)のがセオリーなのだが、わたしはいつもファブリーズをつかんでいる。激闘のあととは思えない良い香りになる。

◆11.18GLEAT、セミとメイン。

2023.11.28.tue

◆新日本WTL、名古屋。現地参戦したかったけど、仕事でへとへとなので中継。
海野成田タッグが、タッグとして大変良い。爆発力のある海野選手ばかりが目立つように見えるが、彼の爆発力を底上げしているのは成田選手の柔軟なサポートである。チームとして勝つことを意識した動きをしている。(先週も同じことを書いた気がする)

◆ロルバーンがどんどん積まれていくので、活用しよう!となった。

ウルトラマンのロルはもらった分と自分で買った分と2冊ある。
貼り物のノートにする。アナログの絵日記を再開してもいいかもしれない、と思ったけど、あまり気負わず始めたい。

ロルバーンの限定柄はLサイズで作られることが多い。なので自分で買うにせよ人からいただくにせよ、Lサイズのロルバーンが溜まっていく。Lサイズのロルバーンを日常的に使うシステムを構築しないと、積まれていく一方である。

2023.11.29.wed

◆ここ数日、肌がひりひりする。頬の高いところがかゆい。乾燥?寒暖差?

◆新日本WTL、静岡。ゲイツオブアゴニーがHOTに電撃加入!?いや、どう考えても次の公式戦への心理戦だ。油断させておいて…という作戦だろう。お互いに。

成田選手が本日誕生日で、海野選手主導でハッピーバースデーを歌われてはにかんでいたのがよかった。しかもその空気を壊しに石井選手が突っ込んでくるのもなおよかった。

2023.11.30.thu

◆途中見だったNew Blood WEST1を観た。どのシングルもおもしろくて、「なんでもっと早く観なかったんだ」の気持ちと、「とっておいてよかった~~!」の気持ちがある。特に天咲選手の成長は明瞭だったし、彼女の色を纏い始めているなと感じた。

◆唐突に色インクが使いたくなったので、PILOTの孔雀を買った。器はkakuno。

初めての色インクカートリッジ。
kakunoのMは初めて買ったと思う。EFとFはあまり刺さらなかったけど、わたしのジャストはMだったのか!ヌルヌル書けて楽しい!
ほぼ日手帳に書き込み。想像を絶する可愛さ!

2023.12.01.fri

◆ボイメンFCの継続手続き、済!
ささやかな疑問なんだけど、一番最初の会員募集からずっと継続して入会している人間、つまり「入会日が2014年12月1日」の会員は現在どのくらい残っているんだろう。9年なんて言ったら、田中さんの所属歴を超えてしまっている。準メンバーと言っても過言ではないのではないか?過言か。

◆財布を新調した。財布といっても小さいポーチみたいなものを使っていて、今回買い替えたものは中に仕切りがあるタイプ。見た目のサイズ感は前回のものと変わってないけど、仕切りのおかげですっきり整理できるようになった。

2023.12.02.sat

◆映画館で「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観た。感想は後述。

◆スターダム名古屋。途中でPPVが止まってしまい、回線やらブラウザやらを改善している間に詩美さんがゴッデスを巻いていた。

2023.12.03.sun

◆昨日うっかり舌を噛んでしまったので痛い。

◆昨日途中までしか観れなかった、スターダム名古屋大会のメインをアーカイブで観た。葉月選手がイキイキと躍動し、笑顔でエグい猛攻を見せていたのが最高だった。彼女はやられてもギラギラとした瞳で顔を上げ、笑みを見せていた。かっこいい。かっこいい!

◆スプラ、ビッグラン。あまりできなかったけど、肩こりがひどいので115で打ち止め。

◆fit boxing、わたしのインストラクターは茶髪石田なので、ちょっと今日はダメでした。ちょっとね。

◆新日本WTL、兵庫。BCWD対HOTが面白すぎた!!!!ゲイブのダイブに会場もわたしも沸きに沸いていた。場外乱闘もド派手で、お祭り騒ぎだった。ハンマーを持って駆け付けた外道さんにHOTは手も足も出ず、BCWDの勝利に終わった。お見事!

◆明日、ボイメン公式が緊急生配信を行うとのこと。来るか。
フォーチュンが重要そうに告知を出すときは「金と時間と根性をオラたちに分けてくれ!!!」なので、まずリリイベ。次点にデカ規模ツアー。
本当に嫌な発表は、ある日突然、静かに書面で出るものなのだ。

映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

「横溝好きだよね?!」という誘い文句で勧められて、観てきた。

劇場ポスター。

以下ネタバレありのあれこれ。

もうね、観終わって第一声がこれ。

わたしにゲゲゲを勧めてきた友達とのLINE。
できるだけ新鮮な気持ちで、前情報を入れずに観よう!と、公式サイトも開かずに、なんなら劇場ポスターも薄目でしか見ずに、観に行った。したらこれ。茶髪糸目石田彰がいた。しかもただの茶髪糸目じゃない。茶髪糸目純愛石田彰なのだ。こんなもん人生においてボーナスでしかない。

◆横溝の世界観
人間パートはほぼ犬神家の一族と八つ墓村。細かいエッセンスは他にもあっただろうけど、大筋はこの2作品で間違いないだろう。特に八つ墓村が好きなわたしは、あからさまなオマージュが出るたびにうれしかった。未読の人がいるといけないので該当箇所の言及は避ける。
横溝作品は全て人間の仕業で誰も救われず、やるせない終幕を迎えることが多いので、妖怪がドッカンドッカンやってくれるだけ今作のほうが救いがある。鬼太郎も生まれてくるし。

◆タバコの描写
横溝のオタクなら、あるいはミステリの古典が好きであるならば、タバコの描写が出てくるとまず伏線だと思って注視してしまうだろう。今回のわたしも例に漏れず、意識的に喫煙シーンを覚えるようにしていた。この作品、喫煙シーンが多い。PG12とはいえやけに多い。絶対に何かある、と踏んでいたが、思っていた使われ方ではなかった。

①列車内でタバコを吸うのを躊躇う水木
②檻の中にいるゲゲ郎に「タバコくれ」と言われて無視する水木
③克典との密約で葉巻を受け取り咽る水木
④言われてないのに自分からタバコをゲゲ郎に渡す水木

他人物も含め、タバコが登場する場面はもっとあったのだが、物語の効果として主だったのはこのあたりだと思う。
①に関しては、列車内の近くの座席に咳き込む少女がいたので喫煙を躊躇った水木に「子どもを守る大人」としての意識があることを表現したもの。
③によりタバコを渡す行為には「信頼」「運命共同体」を示す意図があることがわかるので、②と④は水木とゲゲ郎の距離の近づきを示していた。また、④は人間のタバコを妖怪の火で灯したものだったことから、人間と妖怪の共闘、相互信用を表している。とても美しい。

◆乙米と長田、沙代の最期
茶髪糸目石田こと長田は他に妻がありながら、一族の長女・乙米様にべったりだった。最初は「こいつら不倫してんな????」と思ったが、越えることが許されない主従の関係だった。越えたら相手を失うことくらい、本人たちが一番知っていたからだろう。乙米の妹で一族の次女・丙江は駆け落ちして連れ戻されている。この家から逃れることなんてできやしないし、相手の男がどうなったのかぐらい想像できる。こんな環境で、せめて好きな人のそばにいられるなら、何だってしただろうな、長田。

乙米の長女・沙代もまた、この村から連れ出してくれる誰かを求めていた。一番身近な、外から来た人間は入婿の父だけで、父もまたこの異常な村の現状を知らんふり。助けてくれなかった。そんな彼女に都合よく、水木が現れたのだ。都会から来た、優しくて頼りになる大人の男が。結局、水木は連れ出してはくれなかったし、彼の前で盛大に散って彼の永遠の女になることも叶わなかった。
この作品の渦中にある妖怪・狂骨は井戸に捨てられた骸骨が怨霊となったものらしい。この村という井戸の中で自分を殺された沙代。そんな彼女が狂骨の依り代になってしまったのも頷ける。

沙代を仕留めたのは長田だった。沙代が水木に仕留めてもらえないだろう、というのは、観賞中にもなんとなく察することができた。水木は彼女に同情こそすれ、特別な感情を抱いてはいなかった。
では、なぜ長田だったのか、劇場を出たあともしばらく考えていた。「今、目の前で愛する女性を殺めた憎い相手だから」という、彼の原動力は認める。なぜ成せたか。あのグチャグチャの状況で、自らの命も絶え絶えの状況で、なぜ彼が成せたか。考察のために龍賀の忌まわしき血リレーを辿っているうちに、ふっと腑に落ちた。長田にとっては、沙代は「乙米と自分が結ばれなかった証」なのだろう。そして、狂骨を使役できるほど龍賀の血を色濃く持った沙代は、彼を苦しめてきた「呪い」そのものだった。

◆右目と左目
目玉親父の前日譚にあたる作品なので自然だが、目にまつわる描写が多い。特に、一族の人間が殺害される際に左目をくりぬかれてしまう描写が印象的だった。なぜ執拗に左目だったんだろう。狂骨の封印も、左目を貫いていた。
右目左目の話で言えば、わたしはまずネイティオが浮かんだ。ネイティオは右目で未来を、左目で過去を見ている。…と、図鑑説明で言われている。また、昔漫画の描き方を学んでいるときに、画面の右は未来、左は過去だと習ったことがある。これは漫画がページの右上から左下に向かって進んでいくことに依る。ポスター等のビジュアル制作でもそう。「右向き=未来向き」なので、前向きなイメージの作品には右向きが採用されやすい。
水木が傷を負っているのも左目である。彼の場合は左目どころか、左耳は欠け、左肩~胸にも傷が残っている。これをそのまま、彼が「過去に傷を負っている」と解釈することができるならば、左目を前髪で隠しているゲゲ郎は「過去を隠している」あるいは「過去から目を背けている」、あるいは「未来を見ることに集中している」。
ここで重大なことに気づいた。ゲゲ郎の肉体が朽ち、目玉の親父として左の目玉だけでこの世に残り続けていることから、左目はゲゲ郎の核なんだ。心臓にあたる。とすると、殺された一族の者は核を貫かれているし、水木は核に傷を負ってもなおその目で世界を見据えている。

◆104分59秒
この映画、エンディングのスタッフロールを見させてくれない。いや、文字を見ていたらダメだ。エンドロール中にも物語は進んでいき、その後何がどうなったかを挿絵で伝えてくる。そしてエンドロールが終わり、ドカーン!(誇張表現)と鬼太郎が誕生する。なんでこんなにギチギチのミチミチに情報を詰めてるんだ…、と思っていたら、この映画は「105分」の制約で作られたらしい。しかも本当は100分にしろと言われていたそうな。オマケして105分。この104分59秒内で巧みにテトリスされている。必要最低限にセリフのみで説明が済まされていたり、たった一言で関係性がわかるようになっていたり、ほんの一瞬のカットで説明してきたり。瞬きしていたら見逃してしまった情報がきっとあるだろう。少なくともあと1回は観に行かないと気が済まない。

第一弾入場特典。全2種ランダム配布。パンフも買った。
「SNSにほのぼの育児二次創作が溢れ返っている」と聞かされたのだが、これを見て納得した。こんなもの、「絵描きども!位置について、よ~いドン!」と言われているようなもんである。